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狩り暮らしのアリエッティ このページをアンテナに追加 RSSフィード

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2010-12-16-Thursdayざわめく森 このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

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「いつもは森の奥にいるはずの

 ドスファンゴがうちのタケノコ畑を

 荒らしに来たんだ!

 いつにも増して気性が荒かったよ…。

 何だか森の様子もおかしいし、

 退治しに行ってくれないかな?」

 

ドスファンゴって大きなイノシシよね。

それならぜんぜん平気!

森の様子がおかしいって、またアオアシラでも出たんじゃないかな。

アオアシラ退治ですっかり自信をつけたわたしは、

この依頼も軽い気持ちで承諾した。

 

どうせ簡単にクリアできるんだからと、まず始めたのは竜の卵運び。

これを持ち帰ると、村の人が喜んで、たくさんユクモポイントをくれる。

無事卵を運び終わり、大きなイノシシのモンスター、ドスファンゴとの対決へ。

突進と牙の振り回ししか攻撃手段がないので、後ろに回れば難なく倒せる。

さぁ今日もクエストを達成したぞ、と思ったら急に森の空気が張り詰めてきた。

一応クエストは成功したけれど、もう少し様子を見てみる。

 

 

 

はじめに見かけたとき、その色から大きなアオアシラが現れたのかと思った。

その大きなモンスターは、近づいてくると、巨体に見合わぬ俊敏な動きでわたしを弾き飛ばす。

何が起こったのかわからないまま、わたしは気がつくとキャンプに戻ってきていた。

どうやらアイルー達が運んでくれたらしい。

これがつまり、村長の言っていた『命の危険はない』ということなのだろう。

萎えそうになる気持ちを奮い立たせ、またあの大きなモンスターに挑む。

「たー!」

わたしのジャンプ斬りは何度か身体を切り裂いたが、すぐに剣はその鋭さを失い、「斬る」というよりは「殴る」状態になる。

慌てて砥石で磨きをかけ、再度斬りかかる。

すぐに刃がぼろぼろになってしまうが、また斬りかかる。

その繰り返し。

けれど、むこうには全く怯む様子はない。ダメージもさほどではなさそうだ。

「はが立たない」というのはきっと、こういう状況のことを言うのだろう。

わたしが攻撃をかわすのに疲れ息をきらしていると、モンスターの尻尾が物凄い速さで上空から迫り来る。

次に起き上がったとき、わたしは再びキャンプにいた。

気付けば、手持ちの砥石は尽きている。

諦めたくない!

わたしはまたモンスターに立ち向かい、剣で「殴り」続ける。

しかし、モンスターの硬い鱗は、軽い剣をいとも簡単に弾き返し、蚊が刺す程度にしか感じていないように見えた。

そうこうしている間に、モンスターはなにやら青白い光を帯び始める。

ある種幻想的な風景にしばし我を忘れていると、モンスターは突然その青白い光を放ってきた。

光の正体は電気だ、ということをわたしは身をもって知ることとなった。

次気付いたときはキャンプではなく、村の中だった。

わたしはモンスターに敗北し、クエストに失敗したのだ。

ドスファンゴを倒すというクエストは、クリアということにしてもらえた)

これまでが順調過ぎて、甘くみていたところもあった。

狩りとはそんなに甘くないものだと、思い知らさせられる結果となった。

 

 

呆然としているわたしを見て、村長さんが声をかけてくれた。

私の様子を見て何か察するところがあるようだ。

「…! そうですか、あのモンスターにお会いになられたのですか?」

「あのモンスター? あの、すごく大きくて、硬くて、電気を帯びたモンスターと遭いました。

 必死で戦ったけど、わたし……」

「おそらくそのモンスターは、《ジンオウガ》。

 最近渓流一帯で、頻繁に姿を見せるようになった、危険な牙竜でございます。

 以前から、この地域全体で姿は見られていたのですけど、被害が出るほど人里近くには、現れてはいませんでしたの。

 先般の《アオアシラ》の件、あの子が以前よりも村の近くに現れる事が多くなったのも、ジンオウガから逃げて来たから、という人もおられますわ…。

 貴方をお呼びしたのは、他でもありません。

 この《雷狼竜》ジンオウガを退治していただきたいの。」

「そんな、わたし、無理です。戦ってみて思い知りました。わたしのような小娘が、あんなモンスターには敵いっこありません!」

「今すぐに、とは、申しませんわ。

 しばらくは、力をつけて装備を調えてください。

 頃合いを見て、また改めてお願いしますわ。」

 

すっかり自信を失くしたけれど、村長はわたしに期待してくれている。

そのことが唯一救いだった。

村長の言ってた通り、次からはもっと装備を充実させよう。

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